なぜ腸は『第二の脳』と呼ばれるのでしょうか?
人は、脳の信号によって動いています。
心臓の動きをコントロールしたり、呼吸・体温を一定に保ったり、血管の動きの調節をしたりします。
このように人の身体の機能は、脳によって支配されていると思われがちですが、実は『腸』は脳の信号なしに働くことが出来ます。
腸には多くの神経細胞が存在しているため、感情にも深くかかわってきます。
そのため、『腸は第二の脳』と呼ばれているのです。
脳腸相関
脳と腸は、自律神経やホルモンなどの情報を介して互いに影響を与えており、これを脳腸相関といいます。
例えば人は、ストレスを感じるとお腹が痛くなり時には便意を催します。
誰しも経験があるのではないでしょうか。
これは、脳が自律神経を介して腸にストレスの刺激を伝えるからです。
以上のことから分かるように脳と腸には、とても深い関係があります。
腸の役割
腸には皆さんが知っているとおり、消化・吸収・排泄・免疫細胞が外敵等から守っているなどの役割があります。
免疫細胞の7割を作ったり、栄養を吸収したりする役割もあるので、生きていく上で不可欠な臓器です。
ちなみに脳がない生き物はいても、腸がない生き物はいないそうです。
腸の調子が悪くなるとどうなるの?
1.免疫力の低下
免疫力が低下し、外敵菌から臓器を守れず身体の不調に繋がり、病気になりやすくなります。
2.幸福感(セロトニン)不足
セロトニンが不足してしまうと、鬱・身体のだるさ・自律神経が乱れてします。
3.新陳代謝の低下
人は皮膚や角質、髪など新しい物に入れ替わるようになっていなっていますが、新陳代謝が低下することで、新しい物に入れ替わることが出来なくなります。
このように、腸は私たちの想像以上に大切な役割があるのですね。
腸の不調や不快感がある人は、腸がお疲れかも知れません。
なるべく安静にし、腸や脳に今以上のストレスを与えないように意識してみましょう。